アウトソーシング

経理の仕事というのは単純作業の部分もあり、通常の業務についてはある程度効率化されているという職場が多くなってきました。しかし、それでも人手が足りないという企業も少なくありません。特に小規模企業においてはその傾向が顕著なので、できれば対策したいと考えているところも多いようです。

経理課
経理の仕事が自分の仕事だという認識もあり、きちんと仕事をこなしているのですが・・・

もっと効率良く経費精算ができないかと考えても、なかなか良い案が見付かりません。何か良い方法は無いでしょうか?例えば経理の自動化システムを導入するとか、外部に依頼するとか。

専門家
それなら、アウトソーシング会社を利用するというのはどうですか?経理の仕事を得意とする企業も多いですし、経費精算だけを委託するという方法も可能です。

近年、経費精算をアウトソーシングする企業も増え、実際に上記のような悩みを解決している事例も増えてきました。経費精算をアウトソーシングする主なメリットとしては次の2点です。

  • 金銭的なメリット
  • 時間が削減できる

実際に経費精算をアウトソースすることで、今までは年間数百万円も掛かっていた費用が約半分で抑えられたという企業もあります。また、時間が削減できたことで、今まで経費精算に携わっていた社員は本来の業務に集中することができ、より多くの成果が上がっているという報告もあります。

このように、経費精算業務のアウトソースによる費用対効果は非常に大きく、企業にとっては良いことばかり。ただし、アウトソーシング企業に業務を依頼する時には注意しなければならないポイントがあります。

本記事では、アウトソーシング会社の選び方と国内7社の特長などを紹介しています。是非、参考にしてください。

国内アウトソーシング会社選びの3つのポイント

まずは国内アウトソーシング会社を選必要があります。しかし、国内に経費精算業務を委託可能な企業は多くあるので、どこに依頼すれば良いのか悩まれるかもしれません。企業選びが大事なことはわかっているのに、選ぶ基準がわからないというのが実情かと思います。

そこで、アウトソーシング先を選ぶ時に知っておきたい3つのポイントを紹介しましょう。

  1. 入力が自動化されている割合
  2. アウトソーシング可能な業務内容
  3. 会計ソフトとの連携

では、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

経費精算業務の入力が自動化されている割合を確認!

経費精算業務で最も手間が掛かり、最もミスが発生しやすいのが入力作業です。例えば、レシートや領収書の金額を手入力していると効率も悪く、ミスが発生する可能性も高くなります。

現在は入力の自動化や効率化が進められているので、どの程度まで可能かというところが重要なポイント。領収書やレシートの金額を読み取り、勘定科目の登録まで自動で行うことが可能かどうか。アウトソーシング先の企業にはその辺りまで確認しておく必要があります。

アウトソーシング可能な業務内容は?実際の手間は減らせるのか!?

経費精算業務を外部に委託しようと思っても、どこまでの範囲が可能なのかということがわかっていることが大前提です。更に、その範囲の委託をすることで実際に社内の経理担当者の業務を減らすことができ、メリットが出るのかというところまで検討しなければなりません。

主な経費精算業務の中で一般的にアウトソーシング可能なものは次のようになっています。

  • 領収書との金額チェック
  • 信憑の整合性チェック
  • 立替経費承認作業
  • 会計データ・支払いデータの作成
  • 経費精算書の入力
  • 交通費の料金確認
  • 会計ソフトの入力と支払い処理

他に依頼が可能な業務、上記の中でも依頼できない業務があるかもしれませんので、その辺りについての確認をした上でアウトソーイング先を決める必要があります。

経費精算業務に必要不可欠!会計ソフトとの連携は可能?

近年、経費精算業務に会計ソフトが無くてはならない存在となっています。しかし、アウトソーシング先と社内の会計ソフトが連携不可能ということでは経費精算業務が非常に困難になってしまいます。それでは本末転倒。経費精算業務の仕事が増えることにもなりかねません。

最近ではSuicaやクレジットカードとも簡単に連携ができるクラウド会計ソフトを利用している企業が多いので、大きな問題になることはないかもしれません。しかし、後になってからできないということにならないようにアウトソーシング先を検討する時点で確認しておきましょう。

では、これらのことを踏まえて国内7社のアウトソーシング会社について見ていきましょう。

国内8社アウトソーシング会社の特長

今回比較した国内のアウトソーシング会社は次の8社です。

  1. LIXIL住生活ソリューション 経理事務センター
  2. NOC 経費精算効率化サービス
  3. Merry Biz
  4. Growin’ Partners Accounting
  5. オンワードアカウンティング
  6. ビジネスパートナーズ株式会社
  7. トランスコスモス
  8. 吉岡マネジメントグループ

では、それぞれの企業について特長を見ていきましょう。

「LIXIL住生活ソリューション 経理事務センター」は2種類の形態!

LIXIL経理アウトソーシング

LIXIL住生活ソリューションの月2日訪問で明細件数が100件の場合、利用料金は次の通りとなります。

初期設定費 100,000円
月額料金 60,000円

また、LIXIL住生活ソリューションの最も大きな特徴は次の2種類の形態があり、ニーズに応じて選択が可能です。

  • センター型
  • 訪問型

それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

BPOセンターのスタッフが素早く対応するセンター型

LIXIL住生活ソリューションのセンター型はBPOセンターのスタッフが処理を行うサービスです。BPOセンターで業務を集中して行うことが可能なため、低コストで素早く大量の処理ができるのがメリットです。

また、安全性も考慮しオンラインストレージを利用しているという点もポイントです。

経験豊富なスタッフが経理業務を行う訪問型

LIXIL住生活ソリューションの訪問型サービスは経理実務経験豊富な簿記資格者が客先を訪問して業務を行うサービスです。訪問して業務を行う必要がある為、客先のスケジュールに合わせることが可能。

訪問しての業務ということになるので、あたかも社員が業務を行っているような形態となります。経理事務の社員を新たに雇ったり、社員の教育などを考慮すると、コスト面でのメリットが大きくなります。また、日単位での利用も可能です。

LIXIL住生活ソリューションの主なサービス内容

LIXIL住生活ソリューションの主なサービス内容は次の通りです。

  • 会計システムの伝票入力
  • 一般経理
  • 立替経費精算
  • 請求書発行
  • 売掛管理
  • 買掛金管理

NOCアウトソーソング&コンサルティングは効率的なサービスが選択できる

NOCアウトソーシング&コンサルティングサービスは次の2種類から選択が可能です。

  • システム導入
  • アウトソーシング

つまり、システム導入とアウトソーシングの良いとこ取りができるというのも大きなメリットでしょう。価格に関しては次の通りです。

初期設定費 200,000円
月額料金 180,000円

NOCアウトソーシング&コンサルティングサービスの主な機能

NOCアウトソーシング&コンサルティングサービスの主な機能は次の通り。

  • データと信憑のチェック作業
  • 会計システムへのインポート
  • 運用管理
  • システム保守
  • 経理処理
  • 集計・仕訳
  • 振込データ作成

バーチャル経理アシスタントMerry Biz

メリービズ

Merry Biz(メリービズ)の主な特長としては次の通りです。

  • 3ヶ月程度の業務設計・定着期間でスムーズに業務委託
  • ハイスペックなプロ経理スタッフが業務を担当
  • チームとして担当するので長期的に安心できる
  • 全国700名以上のバックアップ体制

Merry Bizの主なサービス内容

Merry Bizの主なサービス内容は次の通りです。

  • 経費精算
  • 帳票・仕訳入力
  • 請求書発行
  • 売掛・買掛管理
  • 月次決算
  • 業務コンサル・システム導入支援

Merry Bizの利用料金

Merry Bizの利用料金は業務内容によって違います。下表に業務範囲と利用料金の例を記載しましたので参考にしてください。

企業規模 業務依頼内容 月額料金
20〜50名 月次仕訳入力代行 0~15万円
150名以上 手書きの売上伝票の集計 10~20万円
50〜150名 月次決算・支払及び経費精算や給与支払い 20~30万円
5〜20名 フローの整理・改善、決算業務 30~80万円

Growin’ Partners Accountingは社内ルールの見直しもサポート可

Growin' Partners

Growin’ Partners Accounting(グローウィン・パートナーズ・アカウンティング株式会社)の特徴は、社内ルールの見直しまでサポート可能という点です。特に立替経費精算のルールなどに関して業務の効率化を図ることも可能。

Growin’ Partners Accountingのサービス内容

Growin’ Partners Accountingのサービス内容は次の通りです。

  • 申請書類と領収書の金額チェック
  • 内容不備伝票の問い合わせ・差し戻し処理
  • 社員立替経費仕訳の作成
  • 社員立替経費の承認作業
  • 社員立替経費支払銀行データの作成
  • 社内ルールの明確化

オンワードアカウンティングは独自の経費精算システムが利用可能

オンワードアカウンティング

オンワードアカウンティングの特徴としては、海外発行の領収書などにも対応可能な点と独自の経費精算システムが利用できるという点です。

オンワードアカウンティングの主なサービス内容

オンワードアカウンティングの主なサービス内容は下記の通りとなっています。

  • 領収書との金額チェック
  • 信憑の整合性チェック
  • 立替経費承認作業
  • 申請不備問い合わせ
  • 振り込みデータ問い合わせ
  • 立替経費仕訳の作成
  • 中国・韓国・英語の信憑チェック

オンワードアカウンティングの利用価格

オンワードアカウンティングの利用価格については、企業や業務内容によって違います。例として、企業規模の違う3社の月額料金を紹介します。

社員数 上場/非上場 月額料金
200 上場子会社 150,000円
150 上場 120,000円
100 非上場 95,000円

オンワードアカウンティングの評判

上記3社の経理担当者からの評判は以下のようなものでした。

  • 柔軟な納品体制に助けられ、新しい業務に専念できました。
  • 社員のモチベーションがUPしました。コスト削減も実現できて言うこと無し。
  • 社内ルールが複雑なので社員の負担が減り助かりました。

ビジネスパートナーズ株式会社は事務処理の一括請負可能!

ビジネスパートナーズ

ビジネスパートナーズ株式会社の主な特長は次の2点です。

  • 日次の伝票起票から決算書の作成まで事務処理の一括請負が可能
  • 法・制度変更時のシステム更新を無償で迅速に対応

ビジネスパートナーズ株式会社の主なサービス内容

  • 会計データ作成
  • 現預金管理
  • 銀行関連システムの運用管理
  • 元帳残高と通帳残高の照合
  • 支払代行
  • 支払データ入力
  • 賞与引当,減価償却引当
  • 勘定科目,消費税区分の判断
  • 手形管理
  • 手形管理帳票の作成
  • 償却明細作成
  • 決算書作成
  • 給与計算代行(月例給与、賞与計算、社会保険、住民税、年末調整)
  • 社員情報管理

トランスコスモスは創業50年以上の豊富な実績

trans cosmos BPO

トランスコスモスBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスの主な特長はあらゆる業務に対応可能というところでしょう。50年以上の豊富な実績により人事・経理や営業などのバックオフィス業務の負担減となることは間違いありません。

また、経費精算システムとアウトソーシングの連携サービスも利用できるので経理業務の負担減に繋がります。

トランスコスモスの主なサービス内容

トランスコスモスの主なサービス内容は次の通りです。

  • 導入支援
  • モバイル端末運用
  • システム運用
  • 請求書処理
  • 経費精算代行

吉岡マネジメントグループ

吉岡マネジメントグループ

吉岡マネジメントグループのアウトソーシングは専門スタッフによる各種業務代行が可能なので、膨大な作業内容もアウトソーシングすることができます。また、労働法令に関しても専門スタッフが担当するので法令のの改正などにも迅速に対応することが可能です。

吉岡マネジメントグループの主なサービス

吉岡マネジメントグループの主なサービスは次のようなものになります。

  • 会計業務
  • 決算業務
  • 年末調整・法定調書
  • 固定資産台帳・減価償却明細の作成
  • 給与計算
  • 毎月の試算表作成

吉岡マネジメントグループの利用料金

吉岡マネジメントグループの利用料金の一例は下記のようになります。

    • 資料送付型アウトソーシング導入

約2,000仕訳の入力代行:75,000円/月

    • 個別訪問型アウトソーシング導入

約300仕訳の入力代行:35,000円/月

    • 給与計算代行アウトソーシング導入

給与計算代行センターで給与計算を実施:150,000円/月

まとめ

小規模企業の場合、社内で全ての業務を行おうとするとどうしても人手不足になりがちです。その中でも、今までは社内の経理担当者だけが行っていた業務もアウトソーシングを導入することで色々なメリットが見出せます。

今回紹介したアウトソーシング企業はこちらの7社でした。

  • LIXIL住生活ソリューション 経理事務センター
  • NOC 経費精算効率化サービス
  • Growin’ Partners Accounting
  • オンワードアカウンティング
  • ビジネスパートナーズ株式会社
  • トランスコスモス
  • 吉岡マネジメントグループ

それぞれに特長があるので、業務内容に照らし合わせて選択することをおすすめします。経理の仕事はある程度の自動化を導入することで効率化を図ることはできますが、それ以上のことを求める場合にはアウトソーシングの利用を検討してみるのも一つの方法です。

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